俳優座劇場、2025年4月末に閉館へ 施設の老朽化や収支が厳しく

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2025年4月末での閉館が発表された俳優座劇場
©江戸村のとくぞう (CC BY-SA 4.0)

俳優座劇場は、2025年4月末日で閉館することを発表した。

同劇場は、1954年4月20日に開場。劇団俳優座の千田是也・小沢栄太郎・東野英治郎・東山千栄子らが、新劇のための劇場を自らの手で創りたいという理想を抱いて設立した。俳優陣は舞台を休み、映画出演などで得た収入を納めて費用を工面したという。

こけら落としは、劇団俳優座第26回公演として『女の平和』『森は生きている』が上演された。

その後、1953年には株式会社俳優座劇場が設立され、劇団俳優座とは別法人となり、他劇団・団体による演劇公演や、劇場のプロデュース公演なども行ってきた。

1980年には建て替えられて現在の9階建てのビルとなり、劇場は300席の客席になった。

しかし、現在のビルも建築から40年以上が過ぎ施設の老朽化が進むなどし、またコロナ禍を経て収支が厳しくなったなどの理由から、70周年を迎える2025年4月末で閉館することを決めたという。

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