新国立劇場バレエ団が、英国の歴史ある舞踊賞「第26回英国舞踊批評家協会賞(National Dance Awards)」において、日本初となる「Stef Stefanou Award for Outstanding Company(最優秀カンパニー賞)」を受賞した。
同賞は英国批評家協会(Critics’ Circle)の舞踊部門に所属する60名の舞踊評論家の投票によって、英国で上演された優れた舞踊公演や成果を顕彰するもの。今回は2025年1月1日から12月31日までに英国で上演された公演が選考対象となった。
今回の受賞は、2025年7月24日から27日にかけて英国ロイヤルオペラハウスで全5公演が行われた『ジゼル』ロンドン公演が高く評価されたもの。演出を舞踊芸術監督の吉田都が手掛け、アラスター・マリオットによるステージング・改訂振付、アドルフ・アダンの音楽、ディック・バードの美術・衣裳、リック・フィッシャーの照明で上演された。指揮にはポール・マーフィー(24日、25日、26日夜、27日) と冨田実里(26日昼)を迎え、管弦楽はロイヤルバレエシンフォニアが務めた。
キャスト陣も、米沢唯/井澤駿(24日、26日夜)、小野絢子/福岡雄大(25日)、柴山紗帆/速水渉悟(26日昼)、木村優里/渡邊峻郁(27日)らが盤石の布陣で臨み、現地主要メディアから「世界の主要バレエ団と肩を並べる実力を持っていることを示した」と5つ星評価を獲得。『The New York Times』および『The Daily Telegraph』の「2025年のベスト・パフォーマンス」にも選出されるなど、大きな反響を呼んでいた。
クラシック・バレエのカンパニーとしてはアジア初の快挙


最優秀カンパニー賞は過去に英国ロイヤル・バレエ団やイングリッシュ・ナショナル・バレエなど名だたる名門が受賞しており、アジアのカンパニーとしては第19回(2018年度)に東洋の身体技法と現代舞踊を融合させた独自の舞台『Formosa』で注目を集めた「台湾クラウド・ゲート・ダンスシアター(雲門舞集)」が受賞して以来、2団体目の快挙となる。クラシック・バレエを主体とするアジアのカンパニーとしては初の受賞だ。
ロンドンのコロネット・シアターで行われた授賞式には、舞踊芸術監督の吉田都が出席。受賞にあたり、吉田都は以下のコメントを寄せている。
「このたび、このような栄誉ある賞を頂戴し、大変光栄に存じます。様々な困難を乗り越え、これまでの結果を残したカンパニーの皆を誇りに思っております。そして、『ジゼル』ロンドン公演を支えてくださった木下グループ様をはじめとするご支援くださった皆様、そして、公演を多方面にわたり支えてくださったすべての関係者に心より感謝申し上げます。日本、そして新国立劇場バレエ団ならではの表現をご評価いただいたことは、大きな喜びであり、次の海外公演への大きな励みと自信になりました。これからもカンパニー一同、皆様の心に届く作品をお届けしてまいります」
| 回数(対象年度) | 受賞カンパニー(日本語名 / 原語名) |
|---|---|
| 第1回(2000) | 英国ロイヤル・バレエ団(The Royal Ballet) |
| 第2回(2001) | バーミンガム・ロイヤル・バレエ団(Birmingham Royal Ballet) |
| 第3回(2002) | 英国ロイヤル・バレエ団(The Royal Ballet) |
| 第4回(2003) | サンフランシスコ・バレエ(San Francisco Ballet) |
| 第5回(2004) | ランバート・ダンス・カンパニー(Rambert Dance Company) |
| 第6回(2005) | 英国ロイヤル・バレエ団(The Royal Ballet) |
| 第7回(2006) | キューバ国立バレエ団(Ballet Nacional de Cuba) |
| 第8回(2007) | イングリッシュ・ナショナル・バレエ(English National Ballet) |
| 第9回(2008) | 英国ロイヤル・バレエ団(The Royal Ballet) |
| 第10回(2009) | イングリッシュ・ナショナル・バレエ(English National Ballet) |
| 第11回(2010) | ランバート・ダンス・カンパニー(Rambert Dance Company) |
| 第12回(2011) | デンマーク王立バレエ団(Royal Danish Ballet) |
| 第13回(2012) | マシュー・ボーンのニュー・アドベンチャーズ(New Adventures) |
| 第14回(2013) | ミハイロフスキー・バレエ(Mikhailovsky Ballet) |
| 第15回(2014) | イングリッシュ・ナショナル・バレエ(English National Ballet) |
| 第16回(2015) | 北部バレエ団(Northern Ballet) |
| 第17回(2016) | イングリッシュ・ナショナル・バレエ(English National Ballet) |
| 第18回(2017) | ロイヤル・ニュージーランド・バレエ団(Royal New Zealand Ballet) |
| 第19回(2018) | 台湾クラウド・ゲート・ダンスシアター(Cloud Gate Dance Theatre of Taiwan) |
| 第20回(2019) | 北部バレエ団(Northern Ballet) |
| 第21回(2020) | バーミンガム・ロイヤル・バレエ団(Birmingham Royal Ballet) |
| 第22回(2021) | イングリッシュ・ナショナル・バレエ(English National Ballet) |
| 第23回(2022) | スコティッシュ・バレエ(Scottish Ballet) |
| 第24回(2023) | スコティッシュ・バレエ(Scottish Ballet) |
| 第25回(2024) | 英国ロイヤル・バレエ団(The Royal Ballet) |
| 第26回(2025) | 新国立劇場バレエ団(National Ballet of Japan)※日本初 |




