岐阜県可児市文化創造センターが文学座と地域拠点契約、プロデュース公演では柳美里『向日葵の棺』を金守珍演出で上演

 可児市文化創造センター(愛称:ala・アーラ)を運営する(財)可児市文化芸術振興財団は、文学座および新日本フィルハーモニー交響楽団と地域拠点活動契約を結ぶ。また、現代劇の埋もれた名作をリメイクする「アーラ・コレクション・シリーズ」の第1弾として、柳美里の出世作『向日葵の棺』を制作・上演することになった。


 アーラ・コレクション・シリーズは、同センターの館長兼劇場総監督の衛紀生の発案により、10年以上前に上演され、高い評価を得ながら、その後再演されないままになっている演劇作品をリメイクし発信するという企画。演出家と俳優が可児市に滞在して舞台を作る、アーティスト・イン・レジデンス・スタイルで制作し、地域の文化水準の向上や活性化も図っていく。
 第1弾として取り上げられる『向日葵の棺』は、柳美里が演劇活動を行っていた青春五月党と新宿梁山泊の合同公演として初演された80年代の小劇場演劇史に残る名作のひとつ。今回も初演と同様、新宿梁山泊の金守珍が演出にあたり、主演にはテレビや舞台で活躍している山口馬木也を迎え、共演には新宿梁山泊から若手看板女優の沖中咲子をはじめ、文学座、劇団1980などからも参加。
 可児公演の後は東京・新国立劇場、そして来年には全国公演も予定しているという。

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