昨年11月に老朽化で沈んだ横浜ボートシアターの本拠地のだるま船を再建しようと、横浜市のみなとみらい(MM)21地区にある帆船日本丸で「横浜ふね劇場をつくる会」と「支援する会」が設立された。
横浜ボートシアターは、81年11月の旗揚げ以来、横浜市中区の元町商店街近くを流れる中村川に浮かんだだるま船を稽古場兼劇場として活動の拠点にしてきた。以降、何度も、浸水、沈没の危機に見舞われてきたが、昨年11月に2代目の船が老朽化のため沈没。また、今年4月からは横浜市の条例で川での船舶の係留ができなくなったため、新しい活動拠点を探していた。
今回の「横浜ふね劇場をつくる会」と「支援する会」の計画では、全長40メートルのインドネシアの木造帆船「ピニシ船」を購入して横浜市中心部に近いベイエリアに係留させ、船内に舞台、楽屋、定員二百人の客席を作り、演劇や舞踏、音楽などを上演するという。また劇場は、ボートシアターや支援団体のものではなく、市に寄付したうえで財団法人を設立して運営させようという考えだ。「支援する会」には観世栄夫が会長に就任、芸術関係者や政財界人約百人が名を連ねており、今後、法人の設立準備や資金集めをするほか、横浜市、神奈川県などの関係団体に支援を求めていくという。問い合わせ先は事務局(Tel.080-565-8602)。
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