劇団一跡二跳『アラブ・イスラエル・クックブック』
 劇場=新宿:THEATER/TOPS
●作=ロビン・ソーンズ
●翻訳=鈴木小百合
●演出=古城十忍
●出演=長山藍子(劇団朋友)・奥村洋治、濱崎けい子(二人の会)、辻谷耕史(クレイジーボックス)、水戸部千希己、武田竹美、関谷美香子、重藤良紹、高久慶太郎、溝渕康裕、井内勇希、増田和、池上崇士、石井秀樹、村田麗香、吉澤緑、花岡尚、佐藤万里子
評価:★★★★ (Very Good)11/3(夜)所見


 戦火の絶えない現在のアラブ・イスラエルの普通の人々の生活を、キッチンから描いたドキュメンタリードラマだ。舞台上では日本では名前すらあまり聞かれない食べ物が作られて、いつ闘いに巻き込まれるかわからない状況の中でも、ひとびとが淡々と生きていく姿が描かれていく。
 一跡二跳の劇団創立20周年記念公演ということだが、あえて劇団20周年という枠組みにはこだわらず、主演に長山藍子らベテランの客演陣を迎えたことが成功を呼んだ。休憩10分入れて3時間近い作品だが、それだけの満足感を与えてくれる内容だった。
 初の翻訳物、シリアスなドキュメンタリードラマ、外部から多くの客演陣を呼んだことなど、劇団に取っては初物づくしだったが、この成果をいい刺激にして劇団での創作がさらに飛躍していくことを期待したい。

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