紀伊國屋書店は18日、第44回紀伊國屋演劇賞を発表した。団体賞には創立25周年企画として『ユーリンタウン』『ハイライフ』『田園に死す』という3公演を行った流山児☆事務所が選ばれた。また個人賞は、鳳蘭、市村正親、中嶋朋子、前川知大、浦井健治に贈られることとなった。


 紀伊國屋演劇賞は、その年に東京で上演された演劇公演を対象に、団体と個人を顕彰するもので、1966年から開催されている。
 今年は、団体賞に創立25周年を迎えた流山児☆事務所が『ユーリンタウン』『ハイライフ』『田園に死す』の優れた舞台成果に対して選ばれた。
 『ユーリンタウン』は今年5月に開場したばかりの座・高円寺のオープニング公演として46人もの出演者でブロードウェイミュージカルを上演した話題作。また、『ハイライフ』はカナダのストレートプレイを翻訳したものでこれまでに再演を重ねてきた作品だが、今年はベテラン俳優陣と若手俳優陣それぞれによる2バージョンで上演している。また賞の選考時期に上演されていた『田園に死す』は、寺山修司の作品を天野天街が大幅にアダプテーションして演出し話題を呼んだ作品。受賞について流山児祥は、「今年は事務所創立25周年ということで色んなタイプの作品を上演してきた。『ハイライフ』は本国のカナダをはじめ、マカオ、台湾と海外公演もやった。受賞が『ハイライフ』や『ユーリンタウン』といった翻訳作品だけでなく、今上演している『田園に死す』も含めて対象にされたのがうれしい」と受賞コメントを語った。
 また個人賞は、鳳蘭(Bunkamuraシアターコクーン公演「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」における弥生 俊、Quaras企画・製作「COCO」におけるココ・シャネルの演技に対して)、市村正親(ホリプロ/銀河劇場公演「炎の人」におけるヴィンセント・ヴァン・ゴッホの演技に対して)、中嶋朋子(新国立劇場公演「ヘンリー六世」におけるマーガレットの演技に対して)、前川知大(イキウメ公演「関数ドミノ」の作・演出、世田谷パブリックシアター公演「奇ッ怪〜小泉八雲から聞いた話」の構成・脚本・演出に対して)、浦井健治(新国立劇場公演「ヘンリー六世」におけるヘンリー六世の演技に対して)の5名に贈られることになった。
 団体賞受賞の流山児☆事務所には賞状ならびに賞金200万円、個人賞受賞の鳳蘭、市村正親、中嶋朋子、前川知大、浦井健治には賞状ならびに賞金50万円と記念品が贈られる。

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