劇作家の木下順二さん、肺炎のため亡くなる

 「夕鶴」「子午線の祀り」など戦後の日本演劇を代表する戯曲を数多く手掛け、シェークスピア劇の翻訳などでも知られた劇作家の木下順二さんが10月30日午後9時53分、肺炎のため東京都文京区の病院で亡くなっていたことが、30日に公表された。享年92歳。東京都出身。故人の遺志で葬儀は行わず、来年4月に都内でお別れの会を開く予定。


 東京・本郷生まれ。戦時中から創作活動を始め、戦後発表した「彦市ばなし」「三年寝太郎」などの民話劇で頭角を現した。1949年の「夕鶴」は、女優の山本安英さん主演で1000回以上の上演を重ね、オペラにもなった。

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