モダンスイマーズの蓬莱竜太、そしてONE OR 8の田村孝裕という今や演劇界の売れっ子二人がタッグを組み、主演に市毛良枝を迎えて上演されるのがオフィスコットーネのプロデュース公演『漂白』だ。

今回の『漂白』は、今や小劇場界にとどまらず活躍の場を広げている脚本・蓬莱竜太、演出・田村孝裕という売れっ子の二人が初めて作・演出でコンビを組む話題の舞台。主演の市毛はテレビドラマでのイメージが強く、実際今回は約20年ぶりの舞台出演となるが、もとは文学座の研修所出身ということで、久々の舞台復帰に期待がかかる。共演は、若松武史、清水直子(俳優座)、三津谷亮、谷川昭一朗、小林勝也(文学座)という個性豊かな顔ぶれが揃った。
物語は、ごく普通の家庭の主婦・夏子が主人公。彼女は優しい夫、よき子供に恵まれ理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。ある嵐の日、娘が連れてきた芸術家風の男との会話の中から、彼女はそれまでしっかりとした絆で結ばれていると感じていた夫や娘との関係に少しずつ疑念を抱き始めて──。

オフィスコットーネプロデュース 『漂白』は、3月20日(金)─ 30日(月)吉祥寺シアターで上演。
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■出演のオファーを受けた市毛の感想
市毛は「今をときめく田村さん、蓬莱さんと一緒に仕事をできるということでお断りする理由はないし、今これを断ったら俳優じゃないという烙印を押される気がして。でも実は1度も出演のオファーについてYESと言ってないんです」と語る。

 

■演出のオファーをもらった田村の感想
田村は「以前、テレビドラマの脚本を担当したときに市毛さんが出演していて、そのときの良妻賢母な
イメージから、今回の役に合うだろうと指名した」と、市毛への出演オファーの経緯を語る。

 

■20年ぶりの舞台出演への思い
舞台を離れていた理由として「お客さまと目が合うことが苦手」と話す市毛だが、今回のオファーに
「こんな濃密な作品と共演者には滅多に出会うことはないと思うと、自分の中で目覚めよという
声がしてきた」と、舞台に惹かれる自分がいたと打ち明ける。

 

■市毛が演じる主人公・夏子について
市毛は「夏子は自分ほど普通な人はいないと思っているし、こういう人はよくいると思うけど、自分が周りから
こんな風に観られているかもしれないと思うと怖くなる存在」と演じる役について語る。

 

■演出家から見た主人公・夏子
「実は自分の知人に夏子のような人がいるので、稽古場ではその人について話して説明している」と語る田村。

 

■バラエティーに富んだ共演者
文学座の研究所出身の市毛にとって、夫役の小林勝也は先生と呼びたくなるほどの大先輩。
顔合わせの日に会った瞬間、久し振りの舞台出演を冷やかされたと語る。

 

■稽古の進め方
普段よりは本読みに時間をかなりかけたという田村。そんな田村について市毛は「役者のマネをしながら
的確な指示を出してくれる」と語る。

 

■山登りと舞台の関係……
市毛といえば、趣味の山登りが有名。体力が必要な山登りは舞台にも役立つかと思いきや……。

 

■演出の田村が語る作品の見どころ
「これまで見たことのない市毛さんを観に来て下さい!」と語る田村。

 

■主演の市毛が語る作品の見どころ
市毛は「お客さんが自分自身に照らし合わせて考えられる作品にしたい」と抱負を語る。

取材:ステージウェブ編集部 柾木博行

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