松竹、CS放送の伝統文化放送を整理解散、新会社に事業を移管

 松竹はスカイパーフェクTVで放送している歌舞伎のCS放送伝統文化放送を3月末で整理解散し、子会社の衛星劇場に子会社歌舞伎チャンネルを新設して事業を移管する。


  歌舞伎チャンネルは歌舞伎を中心とした日本の伝統芸能を放送する国内唯一の専門チャンネルとして松竹が平成9年5月に設立したCS放送チャンネル。しかし、古典芸能という専門性が極めて高い内容から、月額1,680円という比較的高めの視聴料設定ながら、番組製作費、放送権利料、衛星利用料などの費用をまかないきれず、松竹は3月末日をもって整理・解散することを決定した。
 4月以降は同名の株式会社歌舞伎チャンネルを、松竹の子会社衛星劇場の参加に新設し、放送サービスの運営を引き継ぐ予定。新会社では現行の料金でのサービス継続が難しいことから、視聴料を月額2,940円へと大幅に値上げする一方、放送時間を大幅に延長するほか、今年1月2日に歌舞伎座で行われた「古式顔寄せ手打式」などの「歌舞伎座さよなら公演」の放送をはじめとする新企画を提供して、サービス向上に努めるという。

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