講談社は、岡田利規の小説集「わたしたちに許された特別な時間の終わり」が同社主催の第2回大江健三郎賞を受賞したことを4月7日発売の文芸誌「群像」5月号で発表した。


 大江健三郎賞は、作家・大江健三郎の作家生活50周年と講談社創業100周年を記念して2006年に創設された文学賞。前年1年間の文学作品を対象として大江一人によって選考され、その可能性、成果をもっとも認めた「文学の言葉」の作品を選び、受賞作としている。賞金はないが、受賞作品の英語(あるいはフランス語、ドイツ語)への翻訳、および海外での刊行が行われ、また選評の代わりとして大江と受賞作家が公開対談を行って「群像」誌上に掲載されるなど、個性的な内容の賞として知られている。
 岡田の受賞作「わたしたちに許された特別な時間の終わり」は、05年に第49回岸田國士戯曲賞を受賞した戯曲『三月の5日間』の小説版と、オリジナル小説「わたしの場所の複数」を収録したもの。前田司郎や本谷有希子ら若手劇作家が文学界で注目を集めるなか、大きな文学賞を受賞したのは岡田が初めてで、今後これに続く者がでることが期待される。
 なお、大江健三郎氏と岡田利規の公開対談が5月8日(木)に講談社にて開催される。詳細は、講談社のサイトにて。

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