東京芸術劇場の初代芸術監督に野田秀樹が就任

 東京都は池袋にある東京芸術劇場に芸術監督を新設することにし、その初代芸術監督として、野田秀樹が就任することになったと発表した。


 東京都は2016年のオリンピック招致に向けた都市アピールの一環として、芸術文化振興に取り組んでおり、今回その一環として、東京芸術劇場について、芸術文化の創造振興拠点としての劇場の役割を強化することとし、その企画及び推進の中心となる芸術監督を新設することにした。
 東京芸術劇場は池袋駅そばにあった東京学芸大学付属豊島小学校跡地に建設され、1990年10月に開館した複合文化施設。客席数1,999のクラシックのコンサートホールと、客席数841のプロセニアム形式による演劇、バレエなどに使われる中ホール、可変式の客席をもつ小ホール2つ(通常客席数300)からなる。
 クラシックでは読売日響、東京交響楽団が定期演奏を行うなどで認知されてきているが、基本的には貸しホールとして運用されてきたため、主催公演もいわゆる“手打ち”によるもので、純粋な自主制作公演はこれまで行われていなかった。また、これまで館長としては初代館長に音楽評論家の遠山一行、2代目の館長に小田島雄志が就任しており、昨年11月にアサヒビール相談役だった福地茂雄が3代目館長に、小田島が名誉館長に就任したが、福地がNHK会長になったことで1月24日をもって辞任。現在館長は空席となっている。
 なお、東京都によると野田秀樹の芸術監督就任は、本年4月から芸術顧問に就任の後、準備期間を経て正式就任を予定しているという。

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