ロンドンの新グローブ座、待望のオープン! 柿落としは「ベローナの二紳士」

 シェイクスピアの劇団国王一座の本拠地として数多くのシェイクスピア劇が上演されたグローブ座を、ロンドン中心部サザークのテムズ川沿いに再現する新グローブ座がついに完成、21日に仮オープンをした。


 新グローブ座建設は、米映画俳優兼監督として知られるサム・ワナメーカーが1971年に正式に提案し、87年7月に工事が始まった。総工費は3000万ポンド(約50億円)だが、費用不足のためたびたび工事は中断し、同氏は完成を見ずに93年12月に他界している。
 新グローブ座は17世紀初頭にシェークスピアが使っていたのと同様に木造の円形に近い形で、屋根がない野外観劇方式。21日の出し物はシェークスピア劇の中でも初期の作品「ベローナの二紳士」。関係者は雨が降らないことを祈っているが、降雨に備えて雨がっぱの売り場も用意されている。上演は9月15日までで、料金は5〜16ポンド(約850〜2,700円)という安さ。既に入場券の85%が売れているという。
 劇場は建設工事が完了後の来年6月に正式オープンの予定で、99年9月には屋内劇場を含めた劇場群となる。

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