無名塾主宰の演出家・隆巴、すい臓がんで死去

 無名塾の主宰者で演出家、また仲代達矢の妻としても知られている隆巴(りゅう・ともえ[本名・仲代恭子<なかだい・やすこ>])が27日午前3時20分、すい臓がんのため東京都文京区の病院で亡くなった。65歳。葬儀・告別式は30日午後0時半、世田谷区岡本1の6の2の仲代劇堂(自宅)で。喪主は達矢(たつや)氏。


 1953年、俳優座俳優養成所卒、宮崎恭子の芸名で女優として活躍。57年に達矢氏と結婚、62年から隆巴のペンネームで、シナリオ執筆、舞台演出を行う。75年に夫婦で無名塾を開いて、新人の育成にあたり、隆大介、役所広司、若林麻由美、渡辺梓、田中実らを送り出した。主な作品に、脚本ではテレビドラマ「樅の木は残った」、舞台演出では80年に芸術祭優秀賞を受賞した「ソルネス」など。最後の演出作品も、昨年の無名塾20周年記念で再演されたこの「ソルネス」となった。また今秋には「リチャード三世」で達矢氏と41年ぶりに夫婦共演する予定だった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました