特定の劇団(座)や集団に属し、そのための台本を書く作者のこと。
日本では古くは観世座の観阿弥、世阿弥親子、江戸時代における竹本座の近松門左衛門や竹田出雲、豊竹座の紀海音(きのかいおん)などの浄瑠璃作者などがあげられる。一方、歌舞伎の世界では、並木五瓶(なみきごへい)、4世鶴屋南北、河竹黙阿弥など、座付ではなく初世沢村宗十郎と五瓶、3世尾上菊五郎と南北、9世市川団十郎、5世菊五郎と黙阿弥という俳優との協力で作品を作る例が見られる。
ヨーロッパでの座付作者としては、侍従大臣一座の座付作者として(そして俳優としても)活躍したシェイクスピアの例が最も有名。
また、日本の1960年代以降の現代演劇では、唐十郎と状況劇場、つかこうへいとつかこうへい事務所、野田秀樹と夢の遊眠社、鴻上尚史と第三舞台などのように、劇団の主宰者が座付作者と演出家を兼ねている例が多く見られる。
