ストレイト・プレイの中でもストーリーテリングの巧みさなどを楽しむ劇のことをいう。元は19世紀ヨーロッパで人気のあったフランス娯楽劇のスタイル。
ウェルメイド・プレイは、偶然のできごとが重なって意外な展開を見せていく、ある種ご都合主義的な筋立てで構成されている。しかし観客はそれに気づかないほどハラハラし、登場人物の行動に一喜一憂する—そんな物語の語り口の上手さが「上手く作られた芝居」という名の所以である。それゆえにウェルメイド・プレイは、今日の商業演劇にまで続く、娯楽演劇の劇作の基本として主流となった。
しかし今日ではウェルメイド・プレイという言葉は、劇作上の上手さをほめることもあるが、多くの場合、ストーリーはうまく出来ているがそれ以外は何もないような劇—テーマやメッセージのない、劇として深味のない作品という意味で使われることが多い。
