コメディ。
ヨーロッパの喜劇の原点は、やはり古典ギリシア演劇にさかのぼる。紀元前4世紀にアリストパネスは、長引く戦争のなか、女たちがセックスのストライキをすることで戦争をやめさせようとする喜劇『女の平和』を描いた。このアリストパネスが切り開いた社会風刺喜劇は、明確なストーリーで劇を展開するというより、時事問題を踏まえて社会や個人への批判を主としたものであった。これに対し、メナンドロス(前342ころ〜293)は、若い男女の恋の成就の行方を描いた物語中心の風俗喜劇という新ジャンルを開拓し、これがのちにローマ演劇、さらにはルネッサンス後のスペイン、イタリア、フランスなどの喜劇へと引き継がれていくことになる。
日本における喜劇は、狂言がはじまりである。
