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研究社 シェイクスピア辞典
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2007年3月 7日

道化(どうけ)

 言葉や動作で人を笑わせること、またそういうことをするキャラクターのこと。低俗な発想で、粗野、粗暴、愚劣な言動をするが、その一方で反権威主義的な要素もあるため、大衆には支持される存在である。

 ヨーロッパで最も古い道化はフール(阿呆)で、ラテン語で「ののしる」という意味のfollisが語源だという説がある。現存する道化としては、イタリアのコメディア・デラルテに登場するアルレッキーノが古代喜劇道化の流れを汲んでおり、16世紀以来の伝統を今に伝えている。仮面を付け、つえを持ち、まだら模様の服を着ているずる賢い下男という設定である。
 一方、フランスではパントマイムの道化としてピエロがいる。白塗りの顔に白い服、長袖というスタイルは今では世界的にポピュラーになっている。
 イギリスではシェイクスピアの作品の多くに道化が登場する。しかし、『リア王』に登場する「フール」に代表されるように、主人公たちの悲劇を見抜き、劇の進行を外側から傍観するという意味で、単に人を笑わせる道化以上の存在である。
 同じイギリスで生まれたクラウンは武骨者という意味で、ピエロ同様白塗りの顔に、大口の化粧、どた靴という格好で、やがてサーカスに登場するようになる。

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