1732-99年。18世紀フランスの喜劇作家。
劇作家教会を設立したり、ボルテールの全集刊行を行ったり、アメリカ独立戦争に際してはアメリカのための武器商人になるなど多彩な活動を見せた。また、劇作家として古典主義的なものに異を唱えて市民劇を書いていたため、フランス革命前夜には危険分子と見なされ作品が上演禁止になり、革命中は亡命するなど、その生涯は波乱に満ちたものだった。
戯曲としての代表作は、『セビリャの理髪師』(75)と『フィガロの結婚』(84)で、社会的地位が上のものの計略を、一般市民が機知を働かせることで打ち破るという、革命前夜の大衆の心を反映させた内容で人気を得た。後に『フィガロの結婚』はダ・ポンテの脚色によりモーツァルトの作曲で86年に、『セビリャの理髪師』は1816年にロッシーニの作曲でそれぞれオペラ化され、今ではオペラ作品として有名になっている。
