女性だけの俳優たちによる劇団で、メンバー全員が作・演出も兼ね、エチュード形式により作品作りをすることで1980年代の小劇場ブームの時期に注目を集めた。集団創作の際のペンネームは、市堂令(いちどうれい)。この名前は、カーテンコールの挨拶の際の「一堂、礼」をもじったもの。
1974年創立時のメンバーは、木野花、芹川藍、上村柚梨子、葛西佐紀で、劇作上の中心的な役割は木野花と芹川が担っていたようである。作品の特徴は、登場人物達が日常生活のすき間から、誰もが体験したことのない奇妙な世界に入り込み、理想の自分を捜し求めるという、小劇場演劇の定番ともいえるもの。しかし、誰もが体験した子供のころの懐かしい世界を、少女の視点から見つめ、思いきりのいい想像力で編み上げた独特の舞台は、渡辺えり子の劇団3〇〇、如月小春のNOISEともまた異なるもので、70年代後半から80年代にかけての小劇場ブームの一翼に担った。
その後、『いつか見た夏の思い出』を最後に木野花が退団。木野は、自らフラワーズカンパニーというプロデュース事務所を設立、フリーランスの演出家、俳優として活動を続けている。
一方、青い鳥のメンバーは、90年代に入ると集団創作のオリジナル作品のほか、プロジェクト・ナビを主宰する劇作家・北村想の書き下ろし作品を上演したり、男優を客演に呼び、若手のメンバーを加えるなど、従来とは上演形態、そして作品の内容が大きく変化してきた。
現在は劇団としての公演活動を1年に1回行うほか、芹川藍がワークショップや演劇セミナーを開催。他のメンバーも外部のプロデュース公演などに参加している。
