1906〜89年。アイルランド生まれのフランスの劇作家、作家。
1937年にフランスに移住、第2次大戦後、短編小説「追放者」(46)などフランス語で創作を始める。やがて3部作の小説「モロイ」(51)、「マローンは死ぬ」(51)、「名づけえぬもの」(53)で注目を集め、52年に発表した前衛的な戯曲『ゴドーを待ちながら』が翌53年に初演されるやいなや不条理演劇の第一人者として世界から脚光を浴びた。
正体不明の人物“ゴドー”が現れるのを2人の浮浪者がただひたすら待ち続ける、というこの作品は、人間という存在の滑稽さ、その根源的な不条理性を明らかにするとともに、登場人物の解釈にさまざまな波紋を呼び、現代演劇に大きな転換点をもたらして今なお世界各地で翻訳上演され続けている。
その後も『勝負の終り』(57)、『クラップ最後のテープ』(60)、『美しき日々』(61、初演63)、などを発表、そのいずれもが世界中の注目を集めた。
69年ノーベル文学賞を受賞している。
