静岡県舞台芸術センターSPACは、6月4日から開催される「ふじのくに⇔せかい演劇祭」の記者発表で、フェスティバルのオープニングを飾る目玉公演から、野田秀樹、タニノクロウをゲストに招き、宮城聰芸術総監督との対談を行った。
静岡県舞台芸術センターSPACは、6月4日から開催される「ふじのくに⇔せかい演劇祭」の記者発表で、フェスティバルのオープニングを飾る目玉公演から、野田秀樹、タニノクロウをゲストに招き、宮城聰芸術総監督との対談を行った。
今回の「ふじのくに⇔せかい演劇祭」ではオープニングとなる6月4日、5日に、野田秀樹脚色・宮城聰演出の『真夏の夜の夢』、タニノクロウ作・演出による新作『エクスターズ』が上演されるのが話題となっている。
記者会見は、SPAC専属俳優で『真夏の夜の夢』に出演するたきいみきが司会をつとめ、対談では今回の作品についてのことのほか、野田と宮城が東京都と静岡県の公共劇場の芸術監督であることから、震災時における劇場の果たす役割なども話題にのぼった。
「ふじのくに⇔せかい演劇祭」の公演情報はこちら
以下、各写真をクリックするとインタビューのビデオを再生します(FlashPlayer8が必要です)。
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■野田版『真夏の夜の夢』上演のいきさつ
宮城にとって中学に入学したときに駒場高校の野田が演じた舞台を観たことが演劇の世界に入るきっかけとなった憧れの存在。今回その野田の作品を取り上げたり湯として宮城は、近年、舞台上で語られるせりふは詩的であるべきだと考えていること、また地域の公共劇場として上演ラインナップにシェイクスピアを取り上げたいという思いから、野田版『真夏の夜の夢』が浮上してきたという。 |
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■野田版『真夏の夜の夢』とは
野田はシェイクスピアの作品を何度か脚色しているが、その際には階級制度など今の日本ではなじみのないものを置き換えるために、徒弟制度の残る板前や相撲部屋の世界に翻案した。今の自分がこういう祝祭劇を再演する気がでないので、宮城にやってもらえて嬉しいと語る。 |
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![]() | ■音楽とせりふでこの世界全体を描きたい
『ペール・ギュント』から"プレイヤー"が演技も演奏も同じ比重でやる手法に取り組んでいる宮城。「人間は言葉を獲得するまでの人生と言葉を獲得してからの人生、二つがあって、せりふと音楽を半分ずつやることで、この世界全体を描きたい。『真夏の夜の夢』は貴族、職人、妖精と、世界の3要素を一度に舞台に載せて世界を描こうとしていてまさにぴったり」と語る宮城。一方の野田は「もともとシェイクスピアに対して失礼なことをやっているから、ト書きとか全然無視してもらっても何も文句を言う権限はない」と笑って答えた。 |
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![]() | ■『真夏の夜の夢』での一般オーディション
今回の『真夏の夜の夢』では出演者の4割は、一般から公募したオーディションで選ばれた俳優が出演する。舞台では生演奏もするため、オーディションではシェイカーを使ってリズムを取るような試験も行ったという。 |
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![]() | ■3.11から考えたこと
3.11の後にNODA・MAP公演『南へ』の公演を再開するにあたり、開演前に「劇場の灯を消してはいけない」というメッセージを客席に読み上げた野田。この件について野田は、「変な風に言葉が独り歩きしちゃったもんで、大げさなことをいってるように思われたけど、僕は芝居をやってる人間なんで芝居をやるっていうだけで」という。一方、宮城は「すぐに何か出来るんじゃないかと思いがちだけど、それが何かしないといけないんじゃないか、となるのは非常にマズイ。世の中に直接役にやつことをやろうとすると、アーティストとしての心の底からの表現と違う、妙に実効性のあることに手を出してしまう。それは戦前の演劇人がファシズムに加担したことに通じる」と語る。 |
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![]() Gianluigi Di Napoli | ■3.11以後に表現は変わるか
野田はNODA・MAP公演の公演を再開した直後、空席も目立つ客席を見て、戦時下で芝居をするかのような緊張感や集中力、せりふをポジティブにとらえようとしているのが分かったが、それが20日を過ぎたあたりから元に戻っていくのを感じた。「この人たちは1週間前のことをもう忘れ始めているのかもしれない」と思い、平安に戻りたいのと反対の感覚を覚えたという。 |
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![]() | ■タニノクロウの挨拶
最初に宮城から声をかけてもらったときに、何ヶ月でもいいので静岡にいて作品を作ってほしいといわれたタニノ。我を忘れるほどに没頭して作品作りをする自分を想像して今回の企画を引き受けたという。 |
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![]() | ■タニノに創作を依頼した狙い
今年の演劇祭でタニノに創作を依頼した狙いを宮城は「昔からタニノさんのことは知っていて、今の同世代の演劇人のなかで、例外的に身の丈に合わない、途方もないことをやろうとしているのが魅力的」と語る。 |
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