世田谷パブリックシアターは平成22年度のプログラム説明会を行った。今年度は新作としてドラマリーディングで取り上げた海外の劇作家の2本を制作。また野村萬斎芸術監督の企画による"現代能楽集"シリーズの新作を川村毅脚本、倉持裕演出で上演するほか、今回で三演目となる『春琴』の海外ツアー+凱旋公演などを予定している。
今年度は、新作としては翻訳作品2本と現代能楽集シリーズの第5弾を制作。翻訳作品ではドイツの劇作家マリウス・フォン・マイエンブルクの『醜男』を河原雅彦の演出、山内圭哉、内山理名、斎藤 工、入江雅人の出演で上演するほか、イギリスの劇作家フィリップ・リドリー作『ガラスの葉』を白井晃の演出、萩原聖人、田中圭、銀粉蝶の出演で上演する。マイエンブルクの『醜男』は一昨年、同劇場のリーディング公演で好評だったもので、一方のフィリップ・リドリーについても、同劇場でのリーディング公演で日本に紹介された劇作家で、海外戯曲の紹介に長年取り組んできた世田谷パブリックシアターらしいプログラムといえる。
もうひとつは、芸術監督の野村萬斎の企画による"現代能楽集"シリーズの最新作『春独丸・俊寛さん・愛の鼓動』。能の「弱法師」「俊寛」「綾の鼓」をもとにしたもので、従来、作・演出をひとりでやってきた々シリーズだが、今回は川村毅の台本を、倉持裕が演出する。また、芸術監督企画としては、シェイクスピア作品を狂言の手法で再構築した『まちがいの狂言』を従来よりも若手の出演者で再演する。
またダンスでは、昨年の初来日公演で、高齢者も含む一般の人たちを舞台上に登場させるユニークな手法が注目を集めたベルギーのカンパニー、ピーピング・トムが新作『ヴァンデンブランデン通り32番地』を上演するのも話題。
さらにこれで三演目となる世田谷パブリックシアター+コンプリシテ『春琴』が、ロンドン、パリを経由しての凱旋公演を行う。出演者では初演に参加したヨシ笈田が再び加わり、最終版としてさらに完成度の高い舞台が期待される。
取材:STAGEWEB編集部 柾木博行
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