名もない人びとの日常生活に起きるささやかな出来事をすくい上げるように描き出す劇団グリング。主宰で作・演出の青木豪は、ここ数年外部での活躍も目立つようになり、人気劇団として安定した評価を得ている。そんなグリングが1年振りの公演『jam』で活動を一時休止する。なぜ今活動休止なのか、公演会場で青木にインタビューした。
グリングが今回、活動休止公演として上演するのは6年ぶりの再演となる『jam』。ある地方のペンションを舞台に、周囲への気遣いと自分への自信のなさから夢をあきらめていたひとりの女性が自立を決意するまでを描いている。劇中で、コーラスを指導する指揮者が、ベートーヴェンの"第9"の第4楽章を「それまでのモチーフが表れては自己否定し、最後に"歓喜の歌"へつながる」と解説するシーンは、主人公の女性の姿だけでなく、今のグリングと青木にも重なるような印象的な場面だ。
今回の『jam』再演の経緯、そして活動休止の理由と今後について青木に聞いた。
聞き手:ステージウェブ編集部 柾木博行
グリング『jam』は、12/9(水)−23(水・祝)東京・池袋の東京芸術劇場・小ホール1で上演中。
公演情報はこちら
以下、各写真をクリックするとインタビューのビデオを再生します(FlashPlayer8が必要です)。
![]() |
■『jam』執筆の裏話
『jam』は、もともとは連合赤軍のあさま山荘事件をモチーフにした作品を描くつもりで、軽井沢を訪れたことから生まれた。 |
|
|
|
![]() |
■今回のキャスティング
グリングのメンバーと外部の常連メンバー、そして今回は新しい人との出会いを求めてオーディションで選んだ若手女優なども加えてキャスティングを組んでいる。 |
|
|
|
![]() | ■活動休止公演と『jam』
今回、『jam』を再演したのは、青木が忙しくて新作が書けなかったのではなく、前回公演『吸血鬼』で活動休止を決意して、もう新作を書けなくなったからだという。 |
|
|
|
![]() | ■帰るべき家のない自由
ホームともいうべき劇団が活動休止しても、帰るべき家がない不安はないという青木。それは、外部の仕事でやりたいことができているからだ、と語る。 |
|
|
|
![]() | ■グリング旗揚げの思い出
グリングは12年前に、今回公演を行っている東京芸術劇場・小ホール1でひっそりと旗揚げ公演を行った。今では知る人は少ないが、そのときの作・演出は「青木豪」ではなかった......。 |
|
|
|
![]() | ■グリング12年の活動の成果
12年の活動によって、グリングと青木豪は何が変わって、何が変わらなかったのか。 |
|
|
|
![]() | ■今後の予定・テレビと舞台
今後の活動としては、TEAM-NACSを送り出した「水曜どうでしょう」のスタッフが青木に書き下ろしを依頼したテレビドラマ「ミエルヒ」が2010年1月30日(土)深夜3時10分〜4時35分にオンエア(テレビ朝日、東京以外はHTBのサイトを参照)。舞台では、人気若手グループRUN&GUNの『僕等のチカラで世界があと何回救えたか』(2月17日〜22日紀伊國屋ホール、大阪2月25日〜27日OBP円形ホール、作・高羽彩)の演出など。 |
|
|
|
![]() | ■作家としての展望
劇作家として、これから自分がどういう方向に進むか分からないという青木。ただ、今何に自分が惹かれて、どういうことに興味を持っていくのか、じっくり見つめてみたいと語る。 |
|
|
|







