北九州市を拠点に自身の劇団うずめ劇場で活動を続けてきた演出家ペーター・ゲスナー。近年は桐朋学園で若手の指導にもあたり東京での活動が増えていたが、昨年には調布市せんがわ劇場の芸術監督に就任。そして今年からマネージメントをTHE・ガジラの制作を行っているオフィス コットーネが担当することになり、プロデューサーの綿貫凜とのユニット、Project Natter(プロジェクトナッター)を立ち上げるという。新ユニットの旗揚げ公演の稽古場で話を聞いた。
ペーター・ゲスナーは、1962年旧東ドイツのライプツィヒ生まれ。国立ベルリン俳優学校で学び、ハレのターリア劇場で4年間、俳優、演出、アソシエイトディレクターとして勤務。そして93年に妻の仕事の関係で来日、北九州に移り住むことになる。日本で演劇活動を始めるため、3年間日本語と日本文化の勉強に専念したゲスナーは、96年に自身の劇団うずめ劇場を旗揚げした。「古事記」に登場する芸能の女神が高千穂生まれということで、そのパワーを受け継ぎたいという願いを込めたという。その願いが通じたのか、2000年に『紙風船』(作=岸田國士)で第1回利賀演出家コンクール最優秀演出家賞を受賞、ゲスナーとうずめ劇場の名が知られるようになった。
そしてゲスナーは現在、活動の拠点を東京へと移し、さまざまなプロジェクトをこなしている。そのひとつとしてこの夏からスタートさせるのが、プロデューサー綿貫凜とふたりで始めるユニット、Project Natterだ。小劇場界に広い人脈を持つ綿貫とのコンビで、ゲスナーがどんなことを始めようとするのか、注目される。
聞き手:STAGEWEB編集部 柾木博行
Project Natter『赤色エレジー』は、7/15(水)−22(水)東京・下北沢のザ・スズナリで上演。
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