新国立劇場で12月23日まで上演された『舞台は夢 イリュージョン・コミック』は、16世紀フランスの劇作家コルネイユの喜劇を伊藤洋が新訳し、新国立劇場芸術監督の鵜山仁が演出、堤真一、段田安則、秋山菜津子、高田聖子ら豪華キャストが出演している話題作だ。この作品を含めた08-09シーズンのこと、さらに09年秋に予定している「ヘンリー6世」3部作について、また今年一番注目を集めた芸術監督問題のことなどを伺った。
この秋から始まった新国立劇場の2008-09シーズンは、三島由紀夫『近代能楽集』、ピランデルロ『山の巨人たち』と、"演劇についての演劇"をテーマにした作品が続いたが、そのオープニングシリーズ3本目が現在上演中の『舞台は夢』。劇中劇の構造を取りながら、親と子、主人と従者、夫婦と恋人といったさまざまな人間関係の間で真実と嘘がくるくるとめまぐるしく反転していく。大学時代にフランス文学を専攻、文学座に入ってから文化庁の給費留学でもパリに行った経験をもつ鵜山にふさわしい作品といえるだろう。
また、今回の上演に合わせて、2008-09シーズン後半に海外の気鋭の劇作家たちの作品を紹介する「シリーズ同時代海外編」で本公演の他にリーディングや作家本人を招いてのトークショウが行われることが発表され注目を集めている。
今年夏には芸術監督の選考問題で大きく揺れ動いた新国立劇場だが、2009-10年シーズンには鵜山自身の演出でシェイクスピアの「ヘンリー6世」三部作を連続上演することを発表。今シーズンを含めて、充実したラインナップからは新たなスタートを切ったようにも思える。
『舞台は夢』開幕から1週間が過ぎた劇場を訪ねて鵜山に話を聞いた。
聞き手:STAGEWEB編集部 柾木博行
『舞台は夢』は、12/3(水)?23(火・祝)新国立劇場・中劇場で上演。
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